製造委託・製造請負なら（有）コンフォルトジャパンへ

1997年の出来事。パリで道に迷ってしまい、メインストリートから外れた地元の人しか来ないような下町を彷徨っていました。歩き疲れた私は、コーヒーの薫りに導かれ小さなカフェで一息つきました。出てきたコーヒーの傍らにシュガーボウルが添えてありました。フランスの見知らぬ下町で目にしたシュガーボウルに大変感動した事は昨日の事のように覚えています。

なぜならば、そこで使われていたのは、日本のデザイン・技法・素材で作られた『刷毛目粉引』の小さなダルマ碗だったからです。それが、自然と日常的に使われていたのです。日本に興味が無い日本の文化を知らないようなお店に、違和感なく使っているところを目の当たりにしたのです。 私は日本で産まれ育った者として、とても嬉しくなると同時に日本のデザインや技術、素材が世界で喜ばれるモノなのだと確信したのです。

ところが、日本の現状を省みた時、伝統的な技術や素材は『コスト高だから』とか、『古いから』とか『時代に馴染まない』だとか様々な理由で衰退しています。又、日本という国は開発技術に優れ新素材新技術の宝庫であり、経済的に豊かである事は世界中の人が認めるところではありますが、その反面、日本の文化につ いては先進国の人々でさえ知らない方々が多いのが現実です。

そういった現状を強く感じてから今日まで、日本の長く培ってきたデザインや技術技法、素材に興味を持ちました。そして様々な方々と出会い、お話しをさせて頂く中で『世界中の人が違和感なく日常的に使っていただけるモノを日本で産まれ育った知恵や技術で表現できな いか？』という気持ちが大きく膨らんでいったのです。日本で暮らす人のみならず世界中の誰もが『心地よい暮らし』を願っています。心地よさの形はどうであれ、人は日常に心地よさを求めています。

コンフォルトジャパンは『日常的な心地よさ（コンフォルト）』を常に考え、『日本（ジャパン）で産まれ育ったデザインや技術、素材を活かしたモノ創り』をコ ンセプトに皆様の暮らしに貢献できればと考えています。